【12日目】業界用語としての「ストロング市場」について
5時53分起床。
今日は1日ずっと雨らしいが、
マーケティング上、少し試してみたいことがあって、
朝からアドレナリン全開である。
さて。
本日は「ストロング市場」について、書こうと思います。
私が、とあるミーティングに参加した時のこと。
そのミーティングは、大手食品開発系のメーカーの人々で構成されていた。
「本当に栄養価のある野菜ジュースがあるといいな」
理系のエリート集団である彼ら(彼女ら)の、
本音が垣間見えた瞬間が何度もあった。
当時、私は半年の断酒継続中であり、
ビール飲料メーカーの名刺を見ても、
「懐かしいなあ」と思うくらいで、特に飲みたいとは思わないくらい、
順調な状態であった。
そんなシラフ真っ盛りのミーティングにおいて、
衝撃的な業界用語を耳にした。
「ストロング市場」である。
われわれ酒飲みが、
安くて酔えるアルコール飲料を探しているように、
メーカー側も、それを「ストロング市場」と位置づけ、
マーケティング戦略を行っていたのである。
上記の記事によれば、氷結ストロングが、ストロング市場の先駆け、とのこと。
拡大のきっかけは、チューハイの主力ブランド「氷結」を持つキリンが2008年に投入した「氷結ストロング」のヒット。
酒税の安さからも、メーカー側にとっては、オイシイ商品らしい。
チューハイの場合、350ミリリットル当たりの酒税額は28円(一部商品を除く)。同77円のビールの半分以下と税負担が軽いことから、店頭価格を安くできる。アルコール度数はビールよりも高いが、価格はビールよりも安い。この”コストパフォーマンス”の良さが人気の要因だろう。
飲む側も飲む側なら、
供給サイドにも、倫理のヘッタクレもない「ストロング市場」。
自分が酔いつぶれるたびに、
企業がほくそ笑む。
そんな仕組みの中にいる自分に腹が立ちながらも、
酔いつぶれていた頃を、
今、なつかしく思い出している。
today is a good day !